園舎の耐震について  
耐震診断日
診断士/事務所

診断次数
平成11年7月30日
田尾設計室一級建築士事務所 田尾 良温
瀬谷区二ツ橋町469
2次
2次耐震診断表
方向 ΣW
(t)
C F Type Eo Sd T Is Ct・Sd Isk Iso Isk /Iso判定
X 2
576.6
1.16
0.65
0.80
3.01
SC M
M
1.47
(0.70)
0.98
0.97
1.39
(0.66)
0.48
(0.85)
1.85
0.95
1.95
OK
1
1174.5
0.48
0.20
0.41
0.80
1.00
2.63
SCSM
SM
M
1.10
(0.39)
0.98
0.97
1.04
(0.37)
0.40
(0.47)
1.04
0.81
1.28
OK
Y 2
576.6
3.59
1.00
SM
2.69
0.98
0.97
2.55
2.63
3.40
0.94
3.62
OK
1
1174.5
2.27
1.00
SM
2.27
0.98
0.97
2.15
2.21
2.15
0.80
2.69
OK
―総合所見―
本建物は、想定した南関東地震(想定加速度300ガル)に対して所要の耐震性を確保していると判断できる。
鉄筋コンクリート造建物の構造被害レベル分け基準(参考)によれば、
本建物はAランク(※注)で被害レベル0と位置付けられる。
桁行方向(X方向)については、コンクリートのコア圧縮強度が設計基準強度より少し低く、
階段・便所近辺の極脆性柱が保有性能の評価を下げているのにも拘わらず、
柱の帯筋が9mmながら100mm間隔で設計されていて、
曲げ柱として耐震安全性に大きく寄与しているのが特徴である。
張間方向(Y方向)は18cmの耐力壁が適宜配置されていて耐震安全性は確保されている。
※注  
1類  Aランク (鉄筋コンクリート造建物の構造被害レベル分け基準)
2類・3類 Bランク ただし、次の(1)~(3)を満足すること。
(1) 必要とするIs指標値を0.6以上とする。
(2) Iski/Isoi指標比を0.7以上かつ構造被害レベルは小破程度とする。
(3) Ct・SD値を0.3以上(ほぼ等しいq値1以上)とする。
1類:大地震動後、構造体の補修をすることなく建築物を使用できることを目標とし、
   人命の安全確保に加えて十分な機能確保が図られている。
2類:大地震動後、構造体の大きな補修をすることなく建築物を使用できることを目標とし、
   人命の安全確保に加えて機能確保が図られている。
3類:大地震動により構造体の部分的な損傷は生じるが、建築物全体の耐力の低下は著しくないことを目標とし、
   人命の安全確保が図られている。